英会話コーヒーブレイク (4) ひきこもるアメリカ人-英会話なら京都烏丸のジェーズスクールへ

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英会話コーヒーブレイク (4) ひきこもるアメリカ人

ひきこもるアメリカ人

 

ジョークをひとつ。

“What do you call a person who is able to speak three languages?”

(3カ国語が話せる人を何と言いますか?)

―”Trilingual.”

(トライリンガル).”


“What do you call someone who is able to speak two languages?”

(2カ国語が話せる人は?)


―”Bilingual.”

(バイリンガル)”


“What about a person who can only speak one language, then?” (では1つしか言葉ができない人は?)


―”Americans.”

“(アメリカ人).”


英語が担う「共通語 (lingua franca)」としての役割が増すにつれて、アジアをはじめたくさんの国々の学生たちが英語の習得に時間とエネルギーを費やしている。


世界のこのトレンドは絶好のビジネス・チャンスにもなっている。イギリスは「商品」として英語教材を次々に開発し、怒濤のように輸出している。オーストラリア、ニュージーランドは留学生の誘致に国策として取り組んでいる。


アメリカでも、留学生の受け入れは今や、国内サービス産業で稼ぎ頭の一つになった。


アメリカ商務省 (the Department of Commerce) の計算では、外国人留学生による国内での支出は授業料、部屋代、書籍代、交通費、健康保険などを含め約200億ドルに上り、国内経済への貢献度はかなり高いとみている。


この計算を裏打ちしているのがニューヨークに本部を置く、国際教育研究所 (International Institute of Education) が発表したデータで、アメリカの大学で学ぶ外国人留学生が今年、過去最高の約72万人に達したそうだ。


ところがである。

外国の大学に留学するアメリカ人学生は総数のわずか1%。国務省は、18~24歳のアメリカ人でパスポートを持っているのは4%と報告している。


アメリカの将来の担い手たちが国内にひきこもるっている現状を心配したのか、ヒラリー・クリントン元国務長官 (Secretary of State) はみずから「ユーチューブ」に投稿し、世界にもっと目を向けるよう若者たちに訴えたことがある。


アメリカ人たちは外国語を学ぶことにけっして熱心とは言えない。「共通語」としてみんなが英語を勉強してくれるんだから、わざわざ外国語なんて勉強しなくてもいいや、という怠慢な態度がちらちら見える。


世界のリーダーであることを誇る大国アメリカが、Global illiterates (地球的文盲) と呼ばれているのはなんとも皮肉なことだ。9.11テロで露見したが、国務省にはアラビア語に堪能な職員は数えるほどしかいなかった。


外国文化を理解するための第一歩は、その国の言語を学ぶことである。新しい言葉を学べば、当然間違いを犯す。完璧ではない自分に気づく。その言葉で日常生活を送っている人たちから学ぶ姿勢が生まれるし、自分がうまく話せない言葉を自然に話している人たちに関心と興味を持つようになる。それに伴って文化を知り、やがて国際理解へと近づく。


国内ひきこもり傾向にあるアメリカの若者たちを、愛するアメリカのためにも、すこし残念に思う。


と同時に日本の若者の「遊学」ブームにも疑問を感じる。英語圏に行けば「自然に」英語が身につくという考えは安易に過ぎる。それに、である。日本のことを訊かれて、ろくに答えられない日本の若者たちを現地の人たちはどう思うだろう。短期留学でもいい、留学の一つのメリットは、アメリカ人やイギリス人などの「猿真似英語」ではなく、自分らしい英語で、自分の考え、思い、感情を表現し、相手との「共感」を確立していくための「自律性」を身につける良い機会を提供してくれることだと思う。

 



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